【3分で分かる】世界のファッショニスタ”SAPEUR”

ファッション

これからの中高年メンズに必要な”ファッション・センス”

SAPEURが教えてくれる。

THE SAPEUR The World's Most Fashionable Gentleman met in Congo
世界一エレガントなコンゴのお洒落者集団・「SAPEUR」の最新撮り下ろし写真集。世界最貧国・コンゴで、わずか3万円ほどの月収をやりくりしながら高級ブランドのスーツに身を包み、エレガントなステップでストリートを闊歩する世界一お洒落な集団、SAPEUR(サプール)。NHKのドキュメンタリー番組などで取り上げられ、大きな話題...

コンゴ共和国は、世界最貧国の一つと言われていて、国民の平均月給は2万5000円。

それでも SAPEURは お金を貯めて高級ブランドの服・靴 そしてアクセサリーを購入して楽しむ。

“豊かさ”とは? 

物質的な“豊かさ”ではない。自分を信じて、他人に迷惑をかけずに「希望」を持ち続け毎日楽しく生きていくこと

SAPEURは教えてくれた。

この記事で伝えたいこと

3色以内でコーディネートするのが原則

人を敬い、人から尊敬される存在でなくてはならない

ファッションを通じて、自分の思想を体現する

SAPEUR(サプール)とは?

フランス語

Société des Ambianceurs et des Personnes Élégantes  の頭文字をとって名付けられた造語。

日本語訳は「おしゃれで優雅な紳士協会」や「エレガントで愉快な仲間たちの会」など

バラック小屋が建ち並ぶ 埃だらけで道路は舗装されていないスラム街を

高給ブランド品のスーツ・靴で着飾って

ステップを踏みながら 優雅な足取りで歩いていく

「SAPE(サップ)」と呼ばれるコンゴ特有のファッションスタイル。

このファッションを楽しむ男性のことを

SAPEUR = お洒落で優雅な紳士たち 

女性の場合は

Sapeuse(サプーズ)と呼ばれる。

情熱的なファッショニスタ のこと。

SAPEUR はどこにいるのか?

コンゴ共和国とコンゴ民主共和国とアンゴラ北部のエリアは、15世紀頃まではコンゴ王国という一つの国でした。

16世紀にポルトガルによる征服を経て ベルリン会議(1884年~1885年)で3つに分けられました。

  • ポルトガル領(現在のアンゴラ共和国 首都:ルアンダ)
  • フランス領(現在のコンゴ共和国 首都:プラザビル
  • ベルギー領(現在のコンゴ民主共和国(旧ザイール)首都:キンシャサ)

SAPEUR は、現在 コンゴ共和国にも コンゴ民主共和国にも 存在しているようだ。 

各国の歴史については、下記リンク先などをご参照頂きたいが

  • プラザビルは ”ファッションの都
  • キンシャサは ”音楽の都”

と呼ばれていることは、敢えて記載しておきます。

コンゴ共和国

コンゴ民主共和国

何故 SAPEURが生まれたのか?

植民地争いに巻き込まれたコンゴ人は、平和への想いが強くなっていって、「カトリック信仰」によって ”平和主義者” が多いと考えられています。

SAPEURの発祥については諸説あるようです。

社会活動家アンドレ・マツワ

1922年 フランスから戻ったコンゴの社会活動家アンドレ・マツワが、パリの紳士の正装姿で現れ、コンゴ人たちの賞賛び、自分たちの平和信仰を「ファッション」と結びつけて表現することになった説は有力視されています。

しかし、この流れは、1960年のコンゴ動乱によって、一時 廃れていきました。

音楽アーティスト:パパ・ウェンバ

1940年代に流行ったアフリカン・ルンバをベースにしたダンス音楽:スークース

このスークースをベースに「ルンバ・ロック」という音楽を確立したレジェンド

パパ・ウェンバ

ステージでは、『アルマーニ』『ヨージ・ヤマモト』『イッセイ・ミヤケ』といった一流ブランドのスーツに身を包んでいた。

当時の若者が、パパ・ウェンバに憧れ「SAPE」というファッションが定着していった。

これがサプールの発祥につながっていった

パパ・ウェンバは、キンシャサ生まれ。

※ 2016年4月24日にコート・ディヴォワールでの公演中 心臓発作で倒れそのまま亡くなるというショッキングな死を迎えてしまった。

SAPEURの精神と6か条

暴力反対を唱え、コンゴの平和の象徴となっているSAPEURの多くが敬虔なカトリック教徒。

SAPEURの平日は、普段着で仕事に励んでいるが、土日の礼拝に向けて、何日も前から服を選び、クリーニングに出し準備して、自分なりの最高のコーディネートを考える。

コーディネートは 3色 以内が原則

街並みとは対照的な カラフルな色の高級ブランドスーツやシャツにアクセサリーでお洒落して、街を闊歩する。

見かけだけの”お洒落”ではなく、美しい所作を伴わなくてはならない。

コーディネートは 3色 以内が原則

SAPEURの6か条

● 上質な服をエレガントに着こなす

● 色彩感覚を磨き、色のハーモニーを奏でる

● 武器は持たない。軍靴を履く代わりに平和のステップを刻む

● 気取って歩き人を魅了する

● 他人を認め、他人を尊重し、他人に敬意を払う

● 個性を大事に、誇り高く生きる

子供たちにとっての憧れの存在

「自分も大きくなったらSAPEURになる!」

従って、子供たちも6か条を守らなければSAPEURにはなれない。

SAPEUR

  • 憧れられる存在
  • 真似される存在
  • 尊敬される大人

綺麗な服を着るということ

綺麗な服を着るということは、“清潔である” ということを意味する。

“清潔を保つ”ということは、【病気にならない】 → 【健康であること】に繋がる。

いい服を着たら、その服に見合った態度ができる“紳士”でなければならない。

いつも誰かに見られているので

服が汚れるから争わない

ルールを守り、暴力を振るわない、汚い言葉は使わない。

姿勢がよく、凛としていて、老け込まない。

まとめ

混沌とした時代だからこそ、日本の中高年メンズは、SAPEURのファッション・精神そしてエレガントな生き様を真似して 楽しく 生きていこう!

● 上質な服をエレガントに着こなす

● 色彩感覚を磨き、色のハーモニーを奏でる

● 武器は持たない。軍靴を履く代わりに平和のステップを刻む

● 気取って歩き人を魅了する

● 他人を認め、他人を尊重し、他人に敬意を払う

● 個性を大事に、誇り高く生きる

Yohjiを愛したサプール
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